仮性包茎が極端に痛いなら別の病気の可能性も検討

接触刺激に弱い亀頭過敏症

仮性包茎の包皮をむくと痛い、ヒリヒリするという場合、亀頭過敏症になっている可能性があります。
亀頭過敏症は、文字通り亀頭が刺激に対して過敏になるという病気です。
下着にあたるだけで痛みを覚えるなど、接触刺激に対して弱くなっています。

過敏症になってしまう原因の多くは、包茎にあると考えられます。
仮性包茎の場合、陰茎の上部は常に包皮により守られている状態です。
このため先端部分が刺激に慣れておらず、ちょっとしたことで痛みを生じさせるのです。
過敏症を改善したい、そんな場合は何よりもまず接触する感覚に慣れさせる必要があるでしょう。

仮性包茎の状態なら、自分自身で包皮をむいて亀頭を露出させることができます。
時々包皮をむいて、徐々に慣れさせていけば症状を改善できるでしょう。
ただし、もともと感覚が鋭くデリケートな部位ですから無理は禁物です。
強すぎる刺激を与えないよう、注意してケアを行いましょう。

カントン包茎の可能性も

極端に痛いという場合、仮性包茎ではなくカントン包茎になっている可能性があります。
カントン包茎は、むいた包皮が亀頭を締め付けるような形になってしまう病気です。
包皮口が狭いまま、無理に亀頭を露出させるとカントン包茎になるリスクが生じます。

もしもカントン包茎になってしまったら、はやめに治療を受けることが大切です。
包皮による締め付けが血行不良を招き、最悪の場合は細胞を壊死させてしまう恐れがあります。
それほど重度でない場合も、勃起時に痛みを生じたり、裂傷などの問題を起こす危険性があるでしょう。
痛いからといって無理に包皮を引っ張ってしまうと、さらに症状を悪化させてしまう可能性があります。

仮性包茎の状態で、衛生面のケアを怠ってしまうと炎症を引き起こす場合があります。
炎症などのトラブルを治療せず放置していると、仮性包茎からカントン包茎に移行してしまう可能性がありますので、注意しましょう。

まとめ

仮性包茎は痛いものではありませんが、そこから亀頭過敏症になったり、カントン包茎に移行してしまうと、強い痛みを感じるようになります。
亀頭が痛いと感じたら、他の病気の可能性を考えて、なるべくはやくクリニックで受診をしましょう。
カントン包茎になっていたとしても、早期に治療を受ければ症状を改善させることができます。
デリケートかつ重要な部位ですので、痛みなどの症状を無視することなく、きちんと対処していくことが大切です。

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